
神宮には神鶏と呼ばれる鶏がいます。
古くから鶏は、闇を払って暁を告げる鳥として、
大切にされてきましたが、日本神話では
天岩戸開きにちなむ神の使いとされています。
式年遷宮で神様が神殿にうつられるときも、
神職が天岩戸開きの故事にならって
「カケコー、カケコー、カケコー」と三回鳴声をあげながら
扇を上から下へ三回扇ぎ、羽ばたき音を出す、
鶏鳴三声(けいめいさんせい)」という儀式があります。
尚、外宮さんでは「カケロー、カケロー、カケロー」と
鳴声が変わり、扇も下から上へ扇ぐこととなっております。
雄雌つがいの木彫「ご神鶏」は御目出度い、
縁起の良い彫り物です。
材/楠 木箱入り